~岡山を発端に「おもちゃ王国」というテーマパークがいくつかの地域にでき、人気を集めているという。作者は、「おもちゃ王国」から産学共同の研究を持ちかけられ、この本はその研究の成果をエッセイ風にまとめたものだ。「現象学」のタイトル通り、遊びの是非善悪や何かに役立たせるための遊びを論じるのではなく、おもちゃ王国での大人と子供の観察からの遊~~びそのものについての考察は、読んでいて気持ちがよかった。が、全体の内容は、おもちゃ王国の各パビリオンのおもちゃとそこで観察された大人・子供の風景を、近来の様々な論者の説を持ってきて説明するというものであり、その説明は納得させるものではあるがそれ以上のものではなく、読後に残るのは、自分も「おもちゃ王国」なる場所に行って遊んでみたいと~~いう思いである。が、まさにそれこそが「産学共同研究」の「産学共同」たるゆえんかもしれない。「付録」の遊び論の系譜と展開についての論が簡明で役に立った。~