現在、オーストラリアで生活していて嬉しいことの一つは、コシヒカリをはじめ、美味しいジャポニカ種のお米を日本の1/5程度で入手できることである。明治時代に日本人の手によってはじめられた稲作は、その後しっかりとオーストラリアの大地に根付いた。オーストラリアでの米の生産性は高く、かつて占領下時代の沖縄にも輸出していたとのこと。オーストラリアに数年滞在した著者が、主婦の目から見たオーストラリアでの米生産現場と流通機構のレポート。さすが第3回ノンフィクション「朝日ジャーナル」大賞受賞作といえる内容であった。ただ、「いかにも」主婦の立場からのレポートだという書き方、語り口が気になった。