著者とは一緒に仕事をしたこともあり、オカリナ・チャリティー・コンサートの演奏も聴いた。建築士で、血の気の多い多才な彼は、ドミニカに情熱を注いでいる。 この本はドミニカを発信源として、街づくりの提案にとどまらず、災害支援と演奏活動を通じての国際交流ツアーの体験記である。ツアーは手づくりで進められているが、ITを活用した格安の自由旅行は新時代のユニークな紀行記ともなっている。 彼の愛するニューヨークがテロに見舞われたことは筆舌に尽くせない。 不穏な世界を払拭するためには国際交流による地球規模の相互理解が必要であろう。 そのためにも、この本は様々なノウハウを与えてくれるので皆さんの一読をおすすめしたい。
本著は旅行会社が書いたガイドブックと違い、旅行者サイドから書かれてものということが最大の特徴である。「子連れの海外旅行傷害保険を安くまたは無料にする」の項で象徴されるように、普通のガイドブックでは「海外旅行にはどういう危険があるか判らないので傷害保険には必ず加入しましょう」としか記されていないことでも、本著では、旅行会社にある傷害保険はセットにされているので割高で、必要な項目のみをピックアップし保険会社で契約すれば格安になるとか、さらに、クレジットカードにも海外傷害保険が付いているので、それを利用するなど、(親切なことにクレジットカードのリンク先まで記載している)通常では誰も気付かないことがたくさん記されている。どうしてここまで、格安にこだわって書かれているのかと思われるほど費用については書かれている。これは著者が非常に多くの旅を体験しているからだろうと推測される。旅慣れた人は個人旅行、バックパッカーのような旅をする。決して、団体旅行の旗に着いては歩かない。著者も同じであろう。本著にはそのような著者の意気込みが十分感じられる。団体旅行、個人旅行を十二分に体験した者にとって、行きつくところはなにか。より現地の人との交流を深めたい、より現地のことを知りたいということではないだろうか。著者はそれをボランティアという形で実現したのであろう。「旅行というものは、行きつくところこんなものだ」という著者の叫びが聞こえる。秀逸の一冊である。
私は、特技も語学力も何もないけど、人の世話や何か役立つことが出来ればいいなと常々考えます。でも何も出来ないし、表立ってすることが苦手です。しかし、この本を読んで、何も気負わず楽しそうな様子がとてもいい感じです。陰で大変な苦労はあると思いますが、明るくすべてに挑戦していることがまわりを動かし仲間が増えていく事につながっているのだと思います。 何よりも、ボランティア精神とは自分が楽しみ、まわりも 楽しくさせていく事だと思います。 私の欠点は楽しむことを知らない事です。 楽しみ方をこの本で学んでいきたいです。 そういった意味で、この本は充分私に教えてくれる本です。
世界が一気に広がる!というのが、この本の一番の魅力ではないかと思います。日本という一国に住む人間が、ITを使いながら海を超え国境を越えて、ここまで人間同士の輪を広げられるのだという事が、まだまだ小さな世界しか知らない社会人一年生の私にとって、正直なところ大変な衝撃でもありわくわくするものでもありました。また、「自由に選択でき完全燃焼できるのがボランティア」という筆者の言葉がとても印象的です。 そのほか、激安航空券の入手方法や時差ボケ解消法などの旅行術も満載で楽しめると思います。この本をきっかけにして、実際に国際交流の機会を持つこともできました。初めての機会で情けないことに終始固まっていましたが大変貴重な経験でした。英語が話せる話せない、わかるわからないではなく、<心>を開いていけばいいのだということの難しさと大切さを身をもって教えてもらいました。この本と出合った事を大事にして、これからも様々なことにチャレンジしていくつもりです。